断熱材の燃焼実験
高断熱住宅が普及するにつれて、色々な新しい断熱材が建築に使われるようになりました。これらの中には、燃える断熱が少なくありません。住宅と火災を考えたとき、燃える断熱材が大量に使われることは、火災時の危険性を大幅に助長することになります。製造元は、自己消化性があるから燃えにくいとか危険性が薄いと言っています。私たちは、一体どの位燃えるのか実際にテストをしてみました。卓上コンロにかざしてみるといいう至って簡単明瞭な実験です。それをご覧下さい。
断熱材の燃焼実験
ポリスチレン系の断熱材
ご覧のように、この程度の火でも溶けて燃焼します。新宿歌舞伎町の火事で問題になった発泡スチロールは同じ原料です。
硬質ウレタンフォーム
こちらはもっと激しく燃焼しました。鼻を突く異臭もひどく黒煙も上がりました。私たちの実験では、脱フロンに成功したというこの種の新製品は燃え方がいっそう激しくなりました。
フェノールフォーム
これは何ミリか燃えた後炭化して途中で燃焼は止まりました。どれだけ燃えるかは火力の強弱に関係すると思います。
問題は、これらの断熱材がどの位の量、住宅に使われるかということです。外貼り断熱の住宅で45坪程度の面積だと幅90cm×長さ180cm 厚み50mm)の大きさで150枚も使われます。(畳が150枚と想像して下さい)
次の画像をご覧下さい。最近の住宅の火災例です。窓から猛烈な火炎が噴射しています。フラッシュオーバーというそうです。ただでさえ燃えるものが住宅内部に増えている現代生活に、さらに燃える断熱材を大量に使うことは大きな危険ではないでしょうか。住宅の密集地でこういうことが起こったら被害は更に拡大するでしょう。
新住協はグラスウールを基本にしています。不燃材であることもその理由の一つです。その燃焼実験もみて下さい。
グラスウール燃焼実験
日本は地震国、阪神大震災にみられるように地震と火災は付きものです。
これからの住宅は、50年、100年の時代、いつの時代になっても、誰が住み継いでも
安全な家でなければならないと考えます。
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